一願成就 鼻かけ地蔵尊祭り - 2013.05.31 Fri
こんにちは 東山荘です。
梅雨入り宣言されましたが、昨日・今日とお天気は晴れて先日の雨で気温もいっとき
よりもだいぶ過ごしやすい温度になりました。明日は土曜日ということで沢山のお客様が
お越しになるかと思います。明後日の日曜日に城崎温泉からほど近い「楽々浦地区」にて
一願成就 鼻かけ地蔵尊祭りが行われます。私が子供の時は小さな地区のお祭りイメージ
でしたが、ここ数年 たくさんの方がお越しになられており規模が大きくなった気が致します
「鼻かけ地蔵」は、鼻かけの名のとおりお地蔵さんの鼻がかけて無いのです。それは何故で
しょうか?ストーリーが長くなってしまいますが、物語が描かれたページがありましたので
ご紹介させていただきます。「ひょうご伝説紀行 - 神と仏」より抜粋。
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昔、但馬(たじま)の楽々浦(ささうら)の村に、貧しい漁師の男が住んでいました。
毎日、楽々浦であみを打って働いていましたが、暮らしは少しも楽になりません。
そんなある日、男の夢にお地蔵様があらわれて、こんなふうにおっしゃいました。
「私は、大水にさらわれて、楽々浦の底にしずんでいるのだよ。暗いし冷たいし、
その上ここにいたのでは、人々を救うこともできない。どうかおまえの力で助けておくれ」
ふしぎな夢もあるものだ。男はそう思いましたが、翌日さっそくあみを打って水底をさぐってみました。
すると、夢のとおりのお地蔵様があみにかかってあがってきたのです。
男はさっそく、小さなお堂をこしらえて、お地蔵様をていねいにお祭りしました。
あくる日、男がお参りしてみると、お地蔵様の足元に白い米つぶがたくさん散らばっています。
どうしたことかと思って見ていると、なんとお地蔵様の鼻の穴からぽろり、
ぽろりと米つぶがこぼれ落ちているではありませんか。
男はびっくりするやらうれしいやら。さっそく、おけを持ち出して、お地蔵様の鼻の下に置きました。
ぽろりぽろりとこぼれ落ちるお米は、だんだんとおけの中にたまってゆきます。
「これはありがたい。もう苦労をして働かなくても暮らしていける」
それからというもの、お地蔵様の鼻の穴からこぼれるお米で、男はだんだん豊かになりました。
いつまでも止まることなく出てくるお米を、近所の人たちに分けてやるようにもなりました。

ある日、男は考えました。「あの鼻の穴がもっと大きければ、もっとたくさんお米が出てくるん
じゃないかな。そうすれば、もっといい暮らしができる」ようしっ! 男はのみと金づちを持ち出すと
さっそくお地蔵様の鼻の穴をけずりはじめました。トン、カン、カン・・・。
鼻の穴は少しずつ大きくなってゆきます。「よしよし」男はにっこりしました。「もう少しだ」
ところが、あと少しというところで、手元がくるってしまったのです。「あっ!」 しまったと言うひまもなく、
次のしゅん間、お地蔵様の鼻は欠け落ちていました。そしてそれきり、お地蔵様の鼻から出ていたお米は、
ぱったりと出なくなってしまいました。男はぼう然としましたが、もう元にはもどりません。
「何とばちあたりなことをしてしまったんだろう」
男はすっかり目が覚めました。心から反省し、毎日お地蔵様にお参りしておいのりするようになりました。
前にもまして、楽々浦であみを打ち、いっしょうけんめい働きました。
やがて男はおよめさんをもらい、二人は幸せに暮らしたということです。
今でも、鼻の欠けたお地蔵様は、楽々浦のほとりにあるお堂の中で、村の人たちの暮らしを
見守っています。どんな願い事でも、ひとつだけちゃんとかなえてくれるというお地蔵様には、
毎日きれいな花が絶えることがありません。
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このお話しは、語りが「市原悦子」さんでお馴染みの『まんが日本昔ばなし』でも放送されました。
私は、幼稚園~小学校低学年の時に楽しみにしてよく見ておりました。一つだけ願いを聞いてもらえる
地蔵さんとして昔ばなしとして伝えられています。寄ってみてはどうでしょうか?行けない方よとお思い
の方は、こちらに当時放映された映像があります。話に出てくる川は、現在も楽々浦湾として現存し
面影があるように感じます。童心に帰ったつもりでご覧下さいませ。いや~懐かしいあの語りが。
「まんが日本昔ばなし 鼻かけ地蔵」再生時間:10:42 →http://www.youtube.com/watch?v=uimHsplXg5k
<宿泊に関するお問い合わせ・ご相談は>
城崎温泉 東山荘(ひがしやまそう)
兵庫県豊岡市城崎町湯島835番地
TEL : 0796-32-3315
H P : http://www.kinosaki-higashiyamasou.co.jp/
公式ブログ : http://kinosaki32higasiyama.blog108.fc2.com/
MAIL: higasimt@mxa.nkansai.ne.jp
:東山荘 twitter
Facebook: http://www.facebook.com/Kinosaki.Spa.Ryokan.Higashiyamasou
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梅雨入り宣言されましたが、昨日・今日とお天気は晴れて先日の雨で気温もいっとき
よりもだいぶ過ごしやすい温度になりました。明日は土曜日ということで沢山のお客様が
お越しになるかと思います。明後日の日曜日に城崎温泉からほど近い「楽々浦地区」にて
一願成就 鼻かけ地蔵尊祭りが行われます。私が子供の時は小さな地区のお祭りイメージ
でしたが、ここ数年 たくさんの方がお越しになられており規模が大きくなった気が致します
「鼻かけ地蔵」は、鼻かけの名のとおりお地蔵さんの鼻がかけて無いのです。それは何故で
しょうか?ストーリーが長くなってしまいますが、物語が描かれたページがありましたので
ご紹介させていただきます。「ひょうご伝説紀行 - 神と仏」より抜粋。
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昔、但馬(たじま)の楽々浦(ささうら)の村に、貧しい漁師の男が住んでいました。
毎日、楽々浦であみを打って働いていましたが、暮らしは少しも楽になりません。
そんなある日、男の夢にお地蔵様があらわれて、こんなふうにおっしゃいました。
「私は、大水にさらわれて、楽々浦の底にしずんでいるのだよ。暗いし冷たいし、
その上ここにいたのでは、人々を救うこともできない。どうかおまえの力で助けておくれ」
ふしぎな夢もあるものだ。男はそう思いましたが、翌日さっそくあみを打って水底をさぐってみました。
すると、夢のとおりのお地蔵様があみにかかってあがってきたのです。
男はさっそく、小さなお堂をこしらえて、お地蔵様をていねいにお祭りしました。
あくる日、男がお参りしてみると、お地蔵様の足元に白い米つぶがたくさん散らばっています。
どうしたことかと思って見ていると、なんとお地蔵様の鼻の穴からぽろり、
ぽろりと米つぶがこぼれ落ちているではありませんか。
男はびっくりするやらうれしいやら。さっそく、おけを持ち出して、お地蔵様の鼻の下に置きました。
ぽろりぽろりとこぼれ落ちるお米は、だんだんとおけの中にたまってゆきます。
「これはありがたい。もう苦労をして働かなくても暮らしていける」
それからというもの、お地蔵様の鼻の穴からこぼれるお米で、男はだんだん豊かになりました。
いつまでも止まることなく出てくるお米を、近所の人たちに分けてやるようにもなりました。

ある日、男は考えました。「あの鼻の穴がもっと大きければ、もっとたくさんお米が出てくるん
じゃないかな。そうすれば、もっといい暮らしができる」ようしっ! 男はのみと金づちを持ち出すと
さっそくお地蔵様の鼻の穴をけずりはじめました。トン、カン、カン・・・。
鼻の穴は少しずつ大きくなってゆきます。「よしよし」男はにっこりしました。「もう少しだ」
ところが、あと少しというところで、手元がくるってしまったのです。「あっ!」 しまったと言うひまもなく、
次のしゅん間、お地蔵様の鼻は欠け落ちていました。そしてそれきり、お地蔵様の鼻から出ていたお米は、
ぱったりと出なくなってしまいました。男はぼう然としましたが、もう元にはもどりません。
「何とばちあたりなことをしてしまったんだろう」
男はすっかり目が覚めました。心から反省し、毎日お地蔵様にお参りしておいのりするようになりました。
前にもまして、楽々浦であみを打ち、いっしょうけんめい働きました。
やがて男はおよめさんをもらい、二人は幸せに暮らしたということです。
今でも、鼻の欠けたお地蔵様は、楽々浦のほとりにあるお堂の中で、村の人たちの暮らしを
見守っています。どんな願い事でも、ひとつだけちゃんとかなえてくれるというお地蔵様には、
毎日きれいな花が絶えることがありません。
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このお話しは、語りが「市原悦子」さんでお馴染みの『まんが日本昔ばなし』でも放送されました。
私は、幼稚園~小学校低学年の時に楽しみにしてよく見ておりました。一つだけ願いを聞いてもらえる
地蔵さんとして昔ばなしとして伝えられています。寄ってみてはどうでしょうか?行けない方よとお思い
の方は、こちらに当時放映された映像があります。話に出てくる川は、現在も楽々浦湾として現存し
面影があるように感じます。童心に帰ったつもりでご覧下さいませ。いや~懐かしいあの語りが。
「まんが日本昔ばなし 鼻かけ地蔵」再生時間:10:42 →http://www.youtube.com/watch?v=uimHsplXg5k
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